【豊橋】豊橋鉄道・市内線の次世代型路面電車「ほっトラム(T1000形)」に乗車。
さて 今回は久々に鉄道で乗り鉄の話題ということで その今回は愛知県豊橋市内を走る路面電車「豊橋鉄道・市内線(正式には東田本線)」の次世代型路面電車「ほっトラム」の話題です。
1925年に開業し 豊橋駅前から赤岩口・運動場前を結び豊橋市民の足となっている「豊橋鉄道・市内線」は これまで名古屋鉄道の岐阜市内線・揖斐線・美濃町線(3線とも廃止)や東京都交通局の都電荒川線など 他鉄道会社から譲り受けた車両が使われてきましたが 2008年10月に「豊橋路面電車活性化事業計画」の一環として 開業以来83年ぶりにT1000形として形式を持つ次世代型路面電車「ほっトラム」を1編成導入して同年12月に運行を開始しています。ちなみに「ほっトラム」の意味ですが 東三河地区を表す「穂の国」と「ほっ」と和むイメージ そこに路面電車を意味する英語「トラム (Tram) 」を掛け合わせて付けられたようです。
私も名古屋から豊橋へ向かい「ほっトラム」の乗車してきました。
名鉄電車の特急(指定席)に乗車して豊橋へとやっていきました。雨の降っていたこの日は 豊橋にやってきてから 駅近くのアーケード街を歩き 駅寄りからであれば反対の奥寄りのチョコレート店へ訪れて後 再び 駅前に戻り 駅前の停留所から「ほっトラム」に乗車することに。
東口高架通路から「市内線」の駅前停留場へと繋がる階段とエスカレーターがあります。
階段やエスカレーターで降りていくと停留場のホームへと繋がるのです。
向かって奥側に市内電車券売所が設けられていて こちらに設置されている自動券売機で乗車券を購入することができますが 乗車券を購入しなくても乗車時に現金支払いや「manaca」をはじめとした交通系ICカードを専用リーダーでかざすことも全然可能です。また 自動券売機の左横にICカードチャージ機も設置されているのも利用者に対しての気配りさがあります。
そして ホームへと降りた私は反対へと目の位置を変えると すでに「ほっトラム」が停まっていました。駅前停留所に到着した「ほっトラム」は 折り返して赤岩口の停留所へと向かうのです。
駅前停留所に掲載されている時刻表です。四角で囲んである時刻が「ほっトラム」で運行するじこくです。
乗車側ホームに移動して赤岩口方向の先頭車両をパチリと。両先頭車に台車があり 中間車をフローティング(浮かせた状態)した3車体連接2台車方式による全鋼製連接車による「LRV車両」で 両先頭車右側部分の床下に主電源機を車体装架し ユニバーサルジョイント(自在継ぎ手)で台車の駆動軸とつなぐことにより 車軸付の台車でありながら台車上部の床面高さ480mm(乗降口部は350mm) 最小通路幅820mmを実現をして 交通バリアフリー法にも完全対応しています。ちなみに「LRV」とは「Light Rail Vehicle」の略で日本では超低床電車と呼ばれることが多いです。
両先頭車の左側扉が入口となっています。
中間車の両扉が出口となっていますが バリアフリーも対応ということで障害者の方への出入口も兼ねています。
私も「ほっトラム」に乗車することに。乗車する際 設置された料金箱に乗車券・現金を投入したり 交通系ICカードを専用リーダーにかざします。私は「iPhone7」にアプリダウンロードした「モバイルSuica」で。料金は「市内線」全線均一で 大人150円 こども80円となっています。
全面低床で2台車3車体によろ全鋼製連接車による車両の車内座席は両先頭車は1人掛けの横型固定クロスシートで 中間車は縦型のシートとなっています。
両先頭車には 次の停車停留所案内やお願い事 広告などが表示されるモニター型案内表示板が設置。
車内には降車ボタンも設置。終点以外で降りる際は降車ボタンを忘れずに。
左側の1番先頭席が空いていたので 私はその席に着席をして 運転士の方のいらっしゃる前面窓から街並みを眺望する形で「ほっトラム」に揺られることに。駅前停留所から出発する際は「チンチン」と電鈴を鳴らしてから出発します。
(画像は駅前停留所を出発したところの模様になります。)
先頭席に座りながらの前面窓から眺望する街並みはホント パノラマ感満載で何だか自分で運転している気分や運転席横の助手席に座っている気分にもなってしまいます。
(画像は東八町停留所に到着しようとするものになります。)
「市内線」は駅前停留所から10個目の競輪場前停留所までは複線区間となっていますが そこから先は単線区間となっています。画像は競輪場前停留所に到着する手前で 停留所には駅前停留所へ向かう車両が停車して 出発するまで待避しているものです。)
駅前停留所を出発してから22分 終点の赤岩口停留所に到着しました。
赤岩口停留所前には「市内線」の車庫があります。車庫内には4両程「市内線」の車両が停まっていますが T1000形「ほっトラム」以外の「市内線」車両には広告ラッピングがされています。
それから「市内線」ではイベント列車も運行されているのですが 車庫内には納涼ビール列車が停まっていました。車内装飾で納涼感を演出した路面電車に乗車して 冷たい生ビールで乾杯していただきながら街並みを眺望するのは また格別感がありそうですね。また カラオケも設備されているので 電車内で1曲というのも良いでしょうね。
赤岩口停留所から駅前停留所へ戻るときは「ほっトラム」こちらの車両に乗車して戻ってきました。広告ラッピングや納涼ビール列車 そして 今回乗車したT1000形「ほっトラム」の運行などにより「豊橋鉄道・市内線」がさらなる活性に繋がって欲しいと思います。また「ほっトラム」は1編成しかありませんが 今後 編成数が増えて 乗車機会の拡大に期待したいですね。
(取材・撮影・調べ・文/PONTA 記事更新日/2018年8月16日)
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